フナ日記

備忘録的な。

LIVING ROOM CAFE by eplus(8/14追記)

 

コンセプトは「アーティストが友人を招きもてなすLIVING ROOM」。

お食事をしながら、ドリンクを飲みながら『より身近に音楽やアートがある生活』を。
店内は7つのゾーンで構成されており、お好きな席でお食事・カフェ・音楽・アートをお楽しみいただけます。

 

…という、渋谷に2015年夏にオープンした「LIVING ROOM CAFE by eplus」(通称:手数料カフェ)に大好きなミュージシャンのアコースティックライブを見に行ってきた。この日の公演はsold outでチケットを入手できず入場できなかった人もいた模様。

 

どうもこの会場、まだ新しいからか検索しても食べ○グの感想くらいしか出てこず、ここでライブを見た人の感想がほとんど見つからなかったので今後ここでライブを見る方の参考になればと思い、少し書いてみることにする。

 

まず、冒頭の引用にあるように店内は7つのゾーンに分かれている。(各ゾーンの雰囲気は公式ページのaboutを参照)そのなかでライブで使用するのは以下のゾーン。

 

1.リビング(ステージから見て左側、ソファー席)

2.ダイニング(ステージから見て右側、キッチン側でテーブル席)

3.ダイニングカウンター(ダイニングの中央にある長いテーブル)

4.パティオ(ステージ正面)

 

残りの

5.メインバー

6.テラス

7.テラスルーム

に関してはステージとは完全に離れた空間なのでチケットは販売していない。

ただ、入場口で「バー利用ですか?」と聞かれたので、有料公演が行われていても一般のバー利用客は受け入れていたようだ。

 

会場に入ると、店員が「これで場所を確認してください」と壁に貼ってある座席表を指さしてさっさとどこかに行ってしまった。薄暗いのでよく見えず目を凝らして位置を確認。私はダイニングのD7というテーブルで、座席表では一番奥まったところ…嫌な予感。

 

(追記)ライブゾーン

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※テーブルの数は曖昧です。しかも公演によって変わると思います。

※リビングとダイニングの色は客の入っていたところ(リビングの左側は向きが曖昧だったのでつけてませんがお客はいます)

※ダイニングの中央は、カウンター式。

※私の座った席はダイニングの奥、柱と柱に挟まれた横一列のテーブル。

 

席に着くと、周りのお客さんはすでに飲み始めていたが、ライブ前だというのになんか冴えない表情。その理由はただひとつ。

…ステージが、見えない!

D7テーブルは公式の写真でいうところの、右の一番端のテーブル。(先ほどの図だと左奥)つまりは奥の奥。

もうね、奥過ぎて注文するのに手を挙げても店員に気づかれない始末。

しかも、両手にフォークナイフなんか持って食事なんかしたら隣の人に肘が当たりそうなくらいの狭さ。(しかも真ん中だったからカトラリーもおいてなくて、店員呼ぶのも面倒なのでバーニャカウダを手づかみて食べたけどちょっとNGそうなので隣の人のフォークをもらった)

 

ここと隣接するダイニングカウンターも、公式写真ではゆったりと椅子が配置されているけど当日は結構みっちり入れ込んでいたので(テーブル両サイドともに)、床の高さが同じで椅子もそう高くない私たちのテーブル席なんて、そっちの人達の頭でステージは全てさえぎられてしまい何も見えない状態に。そこに人が誰もいなければ、遠いながらも横顔は見えたかもしれないが、それでもステージ全部は見えないお席。

 

ライブが始まってゲストが数人登場するも、ステージで何が行われているのかはほぼ不明。ま、たまには見えましたけどね。横顔の一部とか、手とか楽器の一部とか(同時ではない)。あと入退場のときだけはバッチリね!

 

その場で立ち上がったら、見えたと思うんです。事実、フロアにいた店員さんは結構楽しそうにノッていた人もいたし。 でも、アコースティック形式で基本的に静かに聴いていたし、私の周りでも誰も立つ人がいなかったのでそれもしにくく。店員の方がライブ見えていたと思う。

 

ここまで見えないライブは、数えきれないほどライブに行ってるが初めて!

 

たぶん、このダイニングという席は、ディスコでいうところのVIPルーム的な(個室じゃないけど)踊る目的ではなく、別の用途で来店した人たち向けで、ライブ演奏はあくまでBGMという人たちが座るべきエリアなのかと思う。この店、食事もできてライブもやってるんだって、じゃ聴いてみようか…というくらいのライトな客向けの席。

それなのに、そこにライブ目的(ヘビーなファン)お客を入れるのだから、

はっきり言って詐欺だよ

ここまで見えないのなら、最初から見えない前提のバーエリアで飲んだくれた方がまだよかったかもと思ったほど。

しかも、ステージを写すモニター画面というのも無い。ライブハウスでも画面あるとこも多いのに。

 

だから本当にこのエリアの人は取り残された状態。

「後ろの方の人、見えますか?」とかミュージシャンから声すらかけられないレベル(存在すらわかってないかも)で疎外感あり。

 

そしてまた最悪なのが、ライブの後半になるにつれ、厨房からガチャン!ガチャン!と皿がぶつかる音が盛大に漏れてきて。もうそろそろ閉店の準備ですものね~早く家に帰りたいですよね、ってヲイ!

私の席は、厨房からは少し離れているのに、これ。

途中もカクテルを作るシャカシャカ音やコップに氷を入れるような音など騒音?雑音?が気になってはいたが。

ライブではなく普通に食事してたとしても、あのガチャガチャ音はありえない。(デートにも最適というダイニング席)

 

とにかく腹が立って仕方なく、ライブ自体は良かったしミュージシャンへの愛は変わらないけど内容を振り返る気にもならないし余韻もない(そもそも見てないから)。

 

「音楽は心で聴くもの」そういう方もいるであろう。でもね、私は有難いことにまだ目が見えるし、5000円のチケット代にイープラスで手数料を支払い、ワクワクしながらこの日を待っていたのですよ。好きなミュージシャンなんだから、この目でちゃんと見たいんだよ!!

 

席は運だから、悪い席でも仕方ないのはわかっている。アリーナ最前列とスタンド最後列が同じ値段という不条理も理解している。ただ、構造的に見えないことが明らかな席を、「一部ステージが見えにくいお席がございますがご了承下さい」等の断りもなく一律料金で平然と売ることに疑問を感じた。イベンターが悪いのか?

 

とにかく未だに怒りが収まらない。

この店にお金を落としたくなかったが、1drink1food制、しかも飲まなきゃやってられないのでウィスキーを飲んだりしたらチケット代とそんなに変わらないほど飲食代に使ってしまった。

 

ちなみに、私のいたダイニングのお向かい、リビングエリアでも、ステージ横にある柱のおかげでステージがほぼ見えなかった人がいた様子。というかリビングエリアも、ステージが全て見えたという人はほとんど居なかったようだ。

 (※ステージ近くにある柱と、ぎゅうぎゅうに詰まった客の頭でステージが見えなかったという声多数。特に、位置によってはステージ少し奥のミュージシャンは存在すらわからない状態だったとか。)

 

これからこの会場で行われるライブで行かれる方。特にチャージ公演ではなく、前売りチケット販売がsold outになっている公演に行かれる方。チケットがダイニングかリビングだったらある程度覚悟したほうがよいです。(そういう会場であることを、最初から分かっていると少し気が楽かと)でも、位置によってはよく見える当たり席もありますし、そこまで落ち込まないで…。また、公演によって座席図がかなり変わると思うのでその辺も考慮してくださいね。

 

また終演後、お会計も大行列なので帰りの時間もゆとりを持っておいたほうがよいです。急いでいる方は早めに出ることをお勧めします。

 

ま、普通にカフェ・バーとして利用するのは良い店かと。テラスで女子会とか。夜は飲食代、結構高いけど。

(アルコール850円~、軽食は1200円程度~)